冷却塔(クーリングタワー)のレジオネラ症防止対策 ― 化学洗浄の重要性

冷却塔内部では、冷却水が蒸発する過程で細かな水滴(飛散水=エアロゾル)が発生します。
その飛散水にレジオネラ属菌が含まれると、周囲へ拡散し、人が直接吸入することで感染リスクを高めます。
定期的に冷却塔内部、冷却水回路の化学洗浄を実施することが必要です。
まずはお気軽にご相談下さい。

近年相次ぐレジオネラ感染事例

全国各地で、温浴施設やスポーツセンターなどの浴槽水・冷却水から基準値を大幅に超えるレジオネラ属菌が検出される事例が相次いでいます。※2025年

  • 埼玉県秩父市某所では、浴槽水から基準値の200倍のレジオネラ属菌を検出し、営業を中止。
  • 広島県福山市では、某センターの浴槽水から280倍の菌が検出。利用者1,200名超の施設が一時休止となりました。
  • 豊田市や高崎市でも同様に、温泉施設の浴槽から基準値超過の菌が確認され、営業を停止。
  • 鳥取県米子市某所では、地下水配管やシャワー水から2,200倍もの菌が検出される事態に。
  • 海外でも、米国ニューヨーク市では冷却塔を原因とする集団感染が発生し、患者101名・死亡4名という深刻な被害が報告されています。

化学洗浄の実施タイミングと方法

定期的に冷却塔内部、冷却水回路の化学洗浄を実施することが必要です。

  • 使用開始時・終了時
  • 高負荷運転期(夏期)
  • 設備停止後の再運転時
  • 細菌検査でレジオネラ検出時

ヨーダイでは、冷却塔の稼働状況等により、種々の化学薬品洗浄をご提案します。

状況洗浄剤例
バイオフィルム多い過酸化水素系
バイオフィルム少ない有機系殺菌剤(グルタルアルデヒド、第4級アンモニウム塩など)

より良いレジオネラ抑制対策

レジオネラ属菌分析値 目標:100 CFU / 100 mL 未満
年間の水質管理計画を作成し、水処理剤の連続注入、定期検査を実施します。

冷却水の処理

  • スケール防止
  • 腐食防止
  • スライム防止
  • 上記およびレジオネラ対策としての薬剤処理

当社のサポート体制

当社では、下記をワンストップで提供しております。

  • レジオネラ菌検査
  • 冷却塔および冷却水系の化学洗浄
  • 年間管理計画の策定支援

安全で衛生的な冷却水管理を、ご一緒に実現します。